先負の意味
先負はせんぶやさきまけ、せんまけといった読み方を持つ言葉で、先勝の対義語に当たるものです。いわゆる六曜の1つで午前中は凶、午後は吉という意味を併せ持っているのが特徴です。つまり、先負の先は午前のことで、午前中は凶ながらも午後には吉に転じる1日を表します。
このように午前と午後で六曜の意味が変わりますが、決して結婚式に不向きというわけでもないです。
ちなみに、午前中は急用や争いに公事を避けて、静かに午後になるのを待つのが良いとされます。
正午を中心に前後で良し悪しが変わるとの解釈が一般的ですが、午後に次第に良くなるといった解釈も存在します。
先勝は先負の逆ですから、午前は吉で良いですが、午後は凶に転じるので注意が必要です。
日没を時間の目安にしていた時代は、夕方までを午後と捉え、そしてこの間を吉と解釈していました。
現在は正午から深夜0時までの間が午後なので、特に難しく考えたり拘る必要はないでしょう。
正午前の11時を境と捉える考え方もありますが、この説は根拠が薄いので信憑性が微妙です。やはり、正午の前後で午前と午後に分けた方が納得しやすく、後々解釈の違いに悩まずに済むと思われます。
改めて意味を確認すると、1日を半分に分けて前半を凶、後半を吉とするのが自然だと分かります。
急いだり勝負事などに不向きで、平穏なら良いとされますから、実は結婚式にはそれほど影響がないといえます。
気持ち的には1日吉の方が安心ですが、必ずしも結婚式が不可ではないので大丈夫です。
先負に結婚式をするメリット
先負は文字に負けが入っていたり、半分とはいえ午前が凶なので、結婚式を避ける人が少なくないです。そのため式場では六曜の他の日と比べて、少し安い利用料金を設定する傾向があります。
これは利用者の側にとってお得なチャンスですし、しかも普段より空いているメリットまで得られます。
他の六曜の予約が埋まっていても、先負は空いていることが珍しくないですから、予約を検討する際の狙い目となるでしょう。僅かでも結婚式費用を浮かせたい、あるいは予約の確実性を求めるのであれば、十分にメリットを享受することができます。
安いといっても通常の半分はあり得ませんが、それでもお得感が覚えられる程度の割引が適用されるのは確かです。
大安・友引との比較だと間違いなく安くなるので、元々通常料金が安い結婚式場なら、もっとお安くなるでしょう。
当然ですが、先負は午前中の挙式を避ける時間帯ですから、必然的に午後に予約を入れることになります。となれば日程に加えて時間的な式の計画が立てやすく、迷わず挙式の段取りを済ませることができます。
午後に挙行と決まれば午前中に余裕を持たせられますし、招待客を急かさずに済むメリットも生じます。
ゆっくりときてもらい迎えられますから、相手も無理なく式場に足を運ぶことができるでしょう。
午前中は慌ただしくすると良くないので、前日までに準備を済ませておき、当日の午前は焦らず午後になるのを待つことをおすすめします。
先負に結婚式をする際の注意点
先負の日に結婚式を執り行う注意点には、午前中に凶となるので午後にしか挙行できないことが挙げられます。六曜を無視すれば挙行できなくもありませんが、しかし式場側や参列者が嫌がるでしょう。
先負というだけでもその日の印象はあまり良くないですが、午前中となれば最悪な印象に思われるので要注意です。六曜の良し悪しを気にする人だと、午後であっても参列に躊躇したり、取りやめることがあり得ます。
招待する誰もが確実に参加して欲しいのであれば、先負そのものを避けるのが賢明です。
実のところ、この日を選ぶ人の割合は少なくありませんし、世間一般も気にしない人が多いといえるでしょう。中には仏滅を選ぶ人もいますが、この例が極端だとしても、凶を嫌って避ける人ばかりではないのは確かです。
結婚式場自体は、凶や吉がどうこうという前に、ビジネス目的で利益が不可欠ですから、利用してもらうことが何よりも大事です。
言い換えるなら、六曜に左右されずに安定した利用を確保したいので、一般的に縁起の良くない日でも安く提供しているわけです。
婚姻届を提出したり、招待状を送るタイミングも、原則的に午後であれば何時でもOKとなっています。それ以外の注意点はこれといってありませんから、それほど気にしなくても良いでしょう。
そもそも六曜を気にする割合の多い世代の人は、正午の前後で縁起が変わることを知っているので、説明する必要もなく淡々と挙行できるはずです。
先負に結婚式をした人の割合
結婚式に先負を選び挙行した人の割合は、ゼクシィの調べによると首都圏では10%前後と分かっています。
首都圏を対象とした調査では、2012年に11.2%、2013年は12%で、2014年に6.9%まで下がりますが、以降は10%前後を推移します。
都道府県別だと、東京は神奈川や埼玉よりも割合が少なめの傾向ですから、他の地域では更に結婚式に先負を選んでいる人が多いことを意味します。
またやや意外ですが、妻の年齢別では35歳以上が17.3%で、34歳以下は10%未満に留まります。これは若い人の方が六曜を気にしており、35歳以上になると気にならなくなる傾向があると見られるでしょう。
ただし、あくまでもゼクシィ調べの数字ですし、毎年それなりに差が生じるので、目安の1つと捉えるのが得策です。
北海道や富山、静岡地方は気にする人の割合が少なく、首都圏は平均に近く九州は逆に気にして結婚式の日が決められています。
六曜を重視したか否かとの問いでは、重視している人が10%未満なので、参列者も同様にあまり気にしないと考えられます。
大切なのは意味を知って選択することで、挙行不可の意味はないですから、選択肢の1つに加えて検討するのがおすすめです。
全体的に平均で見れば、仏滅は一番少ない8%で、先負は赤口に並ぶ9.4%で、11.1%の先勝に次ぎます。
最も人気の大安は24.1%、続く友引は17.6%ですから、極端に少ないというほどではないと結論づけることができます。
六曜上で結婚式の吉日は大安と友引
六曜上において結婚式を挙げるのに最適な吉日は、誰もが納得の大安と友引です。
大安は万事進んで行うのに絶好の日和で、大いに安しという意味を持っています。六曜の中で一番良い吉の日ですから、結婚式に限らず何でも挑戦するのに最適でしょう。
成功しないことはないといわれているので、挙式だけでなく婚礼や準備もこの日が選ばれることが珍しくないです。
他にも、自動車の登録や納車日に建物の工事や引渡し日も同様に、大安が人気となっています。
友引は勝負がつかない日といわれ、良くも悪くもない1日とされます。
葬儀では避けられる傾向ですが、結婚式ではあまり関係がないので、六曜ではこの日も割と人気です。しかし、慶事に限っては幸せをお裾分ける意味がありますから、むしろ積極的に選ばれていると見て間違いないでしょう。
これらの2つの日は吉日なので、おめでたい結婚を執り行うのに適しています。
他の日はいずれも挙行の割合が10%前後なのに対し、こちらは17~24%ほどに達します。つまり挙式に相応しい日と認識されていて、選ぶ人の割合が多いことを端的に表すわけです。
吉日は何も心配せずに済みますし、その日1日を幸せな気持ちで過ごせるので、選ぶ人が多いのも頷けます。
友引は朝晩が吉、昼は凶とされているので、正午を挟む日程は避けた方が無難でしょう。ただ午前11時~午後2時の間だけですから、ほぼ1日慶事に最適といっても過言ではないと思われます。
